関西中央高校の誰もが、「今年こそ」の思いで挑んだ夏の大会。準々決勝の相手は、畝傍高校。
初回は、一番幸田君がライト線へ3塁打を放ち、杉浦君のセカンドゴロの間にホームインして1点を先制。その裏、畝傍高校もセカンドへの内野安打で出塁し、センターオーバーのヒットで同点とされ、シーソーゲームが予想される雰囲気となりました。
しかし、本校は2回に猛打爆発。6番木村君が四球で出塁し、続く箸尾谷君が見事な送りバントを成功させて1塁2塁のチャンス。船本君のヒットで、まず1点。続く幸田君もヒットで続き2点目。更に、中川君のセンターへの犠牲フライで3点を加えて、4対1となって楽勝ムードが応援席に漂いました。
ふと気が付くと、攻撃はしているものの得点には結びつかず、8回まで無得点の関西中央高校。一方、畝傍高校は、ジワジワと加点しながら6回に同点に追いつかれ、8回に2点取られ逆転されました。
2点ビハインドとなった9回の攻撃は、1アウト1塁・3塁から幸田君のタイムリーヒットで1点を返し、なおも1塁・2塁で2番南浦君。南浦君の放った強烈な打球は、二塁手の頭上へ。誰もが同点タイムリーと思った瞬間、ボールは無情にも2塁手のグラブにスッポリ入って、万事休す。
応援スタンドは、「あー!」の声が響き、一瞬呼吸が止まったかのようでした。そして、全力で頑張った関西中央高校・野球部の選手に、暖かい拍手が送られました。
猛暑の中、応援いただきました皆様に感謝と御礼を申し上げます。そして、来年こそ「甲子園への夢」が実現いたしますように、ともに祈念したいと思います。